成り行きという言葉はいつどこから来たのだろうか?
なんだか意志がなく脆弱に聞こえる。
決断という言葉に含まれる潔さ、かっこよさ、

では決断した後にどうなる?

成り行きで行くということは世の中と迎合する事、それが悪いこと?

永遠の質問かもしれないし、言葉の綾・・かもしれない。

決断は自らするよりも「決まる」ことかもしれない。

妹の「死」のように。

彼女は成り行きで全てを片付けて、旦那さんと一緒に旅に行き、私の改築計画を許し、そ
して倒れたのだが、これは彼女の「成り行き」だったのだ。決断ではない。

しかし「死」は確実に彼女を連れ去り、それでさえ「成り行き」のようにいなくなった
・・・
自分の「成り行き」と人から見た「成り行き」の違い?

キリスト教、イスラム教、ユダヤ教にはあまりない考えかもしれない。ちなみに英語でな
んと言うだろうか?浮かんだ言葉は「Play it by ear」なんとなく雰囲気を察して進行させ
ること・・でも成り行きほどあてがわからない感じではないなあ〜
辞書をひくと「Development, progress, result」かなり前向き、かつ結果が見える言葉に
なる。

宛先がないのが成り行きだがそれは自分を中心に考えるからで外から見ればきちんと方向
があって人は生きている。

欧米との最大の違いはやはり地形にもある。天災にもある。灌漑を行っても氾濫する川
、D N Aに含まれているのよ、と言わせるほど訪れる「津波」
「最後まで絶対諦めずに解決策を」と叫び、実際行うことが美徳とされる世界観との違い
だ。
戦っても流される。
成り行きに「身を任せる」しかない。

ヨーロッパのコロナ対策で各国のとる反応はその国の特徴をよく表す。
なぜオーストリア、イタリアがワクチン義務になったのか?ドイツの非接種者への見せし
め?フランスはもともと反対意見を表すところだから大統領の言葉とそれに反するデモが
起こる。オランダはロックダウン、ベルギーは成り行き〜で皆開いているが劇場は「開け
てもいいけど200名です」と言われると1000人の会場では閑古鳥の感は拭えない。
これほどまでに「E U」と言うものの脆弱さを示す結果になろうとは。それこそ大陸一丸
となって封鎖していれば?とも思ってしまう時期があった。
私も「成り行き」でワクチン打ちました。まともな社会生活ができなくなってきたからだ
。もちろん必死で解毒したけど!将来のことはわからずとも現段階では正しい選択だった
と思っている。国家に抵抗するには体力も気力もいる。他のことに使いたいのだ。

文化は歴史は地理に追うところが多い。地震の多い島国と大陸では違う。アメリカとヨー
ロッパでも違う。アジアの国の中でもイスラム教のシンガポールなど、カトリック教、韓
国、フィリピン、そして仏教、ベトナムでは居心地が違う。そう感じるのは私が日本人で
日本で育ったからだ。

成り行き〜

かと言って今の生き方の何が変わるわけでもないのだが、なんだかふとそんなことを思っ
た。
          2022年1月末 ブリュッセルにて

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